【ごはんをあまり噛まない赤ちゃん 】「噛めない前」の体づくり・姿勢・感覚のお話
「ごはんをあまり
噛んでいない気がする…」
「食べてはいるけど
飲み込むほうが多い気がする…」
そんなふうに感じているママは
とても多いです。
でも実は
“あまり噛まない”の背景には
🌱 姿勢
🌱 感覚
🌱 体の安定
などの “食べる準備” が
関係していることがあります。
つまり、噛む・飲み込むという行動は
口だけの問題ではなく
「体の育ち」と
深くつながっているのです。
ポイントは
「噛めない」わけではなく
「噛む準備がまだ整っていないだけ」
という場合もあるということ。
今回は
不安になる前に知っておきたい
“食べる力の土台” を
整理してみました。

噛まないのは
「問題」?
それとも
「発達の途中」?
「噛んでいない=できていない」
と感じると
“練習したほうがいいのかな?”
“このままで大丈夫なの?”
と不安になることがあります。
でも、実は
❶ まだ噛む前の
ステップにいる
❷ 飲み込みの方が
発達している
❸ 食べることに
興味が出てきている
などの成長の途中の場合も多いのです。
大切なのは
「練習させること」より
「今の育ちを見てあげること」
特に0〜2歳では
“噛めない”ように見えても
👉 食べ物の匂いを感じている
👉 感触を確かめている
👉 飲み込む力を育てている
といった食べる準備 が
しっかり進んでいることもあります。
まだ噛めない
=発達が遅れている
ではなく
噛む準備の土台を育てている途中かもしれない
という視点を持つことが
ママの不安を少し軽くしてくれます🌿
では
食べる力の土台とは
どんなものなのでしょうか?
“噛む力”を支えている3つのポイントを
体の育ちから見ていきます。

食べる力は
「体の育ち」の上に
育ちます
“食べ方”だけに注目してしまうと
「噛めているか」
「食べこぼしていないか」
というチェックが中心になりがちです。
でも実は、食べる力は
体の準備(姿勢・安定・感覚)
の上に育ちます。
そこで今回は
食べる力を支えている3つのポイントを
整理してみました。
① 姿勢
(体がまっすぐ保てるか)
姿勢が丸すぎたり
反りすぎたりすると
噛む・飲み込む動きに力が入らず
“食べにくさ”につながります。
*足が床に着いている
*背中が自然に伸びている
*肩や首に力が入りすぎていない
この3つが
食べるときの理想的な姿勢です。
② 感覚
(口・手・鼻などから得た
情報を使えるか)
食べることは
「感覚のあそび」です。
皮膚・手・口・鼻などから
入る情報を
“感じて・判断して・
動きにつなげる”
という流れが
必要になります。
感覚がまだ
整理できていなければ
・味に反応しすぎる(イヤ!)
・食べ物の種類が偏る
・口の中で噛む前に飲み込む
という反応が
見られることがあります。
③ 体の安定(ふんばれる力)
「ふんばれる体」は
食べる力にもつながります。
たとえば
腕や足、体幹が安定していると
口の動きにも力が入りやすくなります。
逆に、体の安定が少ないと
“噛む前に飲み込む”
という方法で
食べやすさを選ぶこともあります。
つまり
噛まないのではなく
“噛める姿勢まで
まだ育っていないだけ”
という場合もあるのです。
噛む・飲み込むという動きは
“口の発達だけ”で説明できません。
体の準備が整うことで
自然と食べ方にも
変化が見られるようになります。
では
家ではどんな関わりや環境づくりが
できるのでしょうか?
次でいくつか具体例をご紹介します!

お家でできる
“食べる準備あそび”
食べる力は
「口の練習」をする前に
体の育ち・感覚の整理・姿勢の安定
を通して
自然と育っていく力です。
ここでは、日常の中でできる
かんたんな“準備あそび”を
ご紹介します🌱
①うつ伏せあそび
(床時間を増やす)
うつ伏せは
体幹・首・腕・感覚の発達を
進めてくれる姿勢です。
長くやらせる必要はなく
・おもちゃを置いてみる
・少しだけ顔を近づけて声をかける
など “短い時間でOK”。
噛む力のもとは
まず “自分の体を支える力” から
育っていきます。
②手でさわる・つかむ・
確かめる
食べ物を “口で判断する前” に
まず手で感触を
確かめることがあります。
実はこれも大切な準備。
・ぷにぷに
・さらさら
・つるつる
など、感触が違うものに触れられると
食べ方にも多様性が育っていきます🌿
「全部食べなくていい」
という気持ちで体験させてみましょう。
③姿勢を整える
(足・背中・椅子)
足が床に着いているかどうかは
食べる力に大きく関係します。
*椅子の高さを調整する
*クッションを入れてみる
*足台(おうちの箱でもOK)
を置いてみる
体が “支えられる” と
噛む・飲み込む・モグモグに
力が入りやすくなります。
④食べ方を“見る・聞く”体験
周りの人が食べている様子を
じっと見ることも
大切な学びです。
・食べている音
・口の動き
・表情
これらは
“模倣” のきっかけになります。
特に0〜2歳では
「一緒に食卓を囲む」
だけでも大きな刺激になります🍽
★ポイント★
“この姿勢じゃなきゃダメ!”
ではなく
“この姿勢なら食べやすいかも?”
と、選べる環境を整えてみることが
大切です。

まとめ🌱
食べる力=挑戦する力
“噛めているか / 噛めていないか”
だけで見ると
不安や比較に
つながりやすくなります。
でも、食べる力は
🌱 姿勢
🌱 感覚
🌱 体幹の安定
こうした “育ちの土台” の上に
自然と育っていく力です。
つまり
「噛める・噛めない」よりも
“今どんな準備が進んでいるかな?”
と見られる視点があると
ママの心が少しラクになります🌿
食べることは
ただ栄養をとるだけでなく
✔ 意欲
✔ 挑戦
✔ 自分で選ぶ力
につながる
とても大切な経験です。
噛む前のステップにいるだけ
というタイミングも
すでに “進んでいる育ちの一歩”
なのです。

にじいろでは…
今の姿勢や体の安定を見ながら
“食べる準備” にもつながる遊びを
取り入れています。
特に0〜2歳の時期は
口だけではなく「体を動かす時間」が
食べる力の土台になることも
多くあります🌱
気になることがあれば
いつでもご相談くださいね。



